アパートの床材(とこざい)リフォームについて。4つの床材の選び方まとめ

リフォーム
qimono / Pixabay

アパートの部屋のイメージを大きく左右する床材にも様々なものがあります。
費用と用途を考えて大いに悩んだので、その選び方についてまとめました。
余談ですが、正式な読み方は「とこざい」なんですね。これまで「ゆかざい」って思っていました。

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床材の選択基準

見た目

入居希望者に好まれやすい部屋は「明るい」ことがキーワードになります。壁紙なんかは「白」が多いですが、それはやはり部屋全体に壁が占める面積が大きいため、白くすることで部屋を明るくすることができるためです。

床も同じように大きな面積を占めているので、明るい床材を使用すると部屋全体をとても明るく見せることができます。

またあえて壁とコントラストをとって暗い床材を使用することで、高級感を演出するということもできます。

どのようなイメージで部屋づくりをするのか、しっかりコンセプトを固めて検討しましょう。

コストと耐久性

アパート経営におけるリフォームのコストは相当なものになります。その中でも床材は大きな比重を占めていますので、長く使用できるに越したことはありません。

空室が発生した場合は原状回復をおこなうのですが、中でも壁紙と床材は使用状況によりそのまま使用できるのか、取り替えが必要なのかが変わってきます。

高い耐久性の床材であれば長く使用することができ、交換費用も低減することができます。

業者によっても異なりますが、これまで見積りをしてもらったリフォーム費用は以下のような感じでした。

施工箇所計算方法単価
畳(表替え)枚数×単価4,000円〜6,000円
クッションフロア床面積×単価2,800円〜3,500円
フロアタイル床面積×単価3,500円〜4,800円
フローリング床面積×単価10,000円〜

床材の種類

クッションフロア

素材は塩化ビニールでできており、厚みは1.8mm〜2.5mmが一般的です。塩化ビニールのため水濡れに強く、水をこぼしてもさっと拭き取るだけなので、キッチン周りやトイレなどによく使われます。

また、コスト的にも安価であるため、低価格帯の部屋に多く使用されています。

フローリングやクッションフロアと同じように見えますが、素材は柔らかいため手触りは全く異なります。塩化ビニールへ印刷されていますので、木目調だけではなく様々な色、柄を表現することができます。

デメリットとしては、柔らかい素材であるために家具やテーブルを置いた時に跡が残りやすくなります。板などを下敷きにしておくか、定期的に置く場所を移動するといいのですが、賃貸で使用する場合などは入居者次第ということもありますので注意が必要です。

私のアパートで一年で退去した部屋を見てみたところしっかり跡が付いており、床材のリフォームが必要となった部屋もありました。

和室に使用される床材で、わらを重ねて締めた床にい草で編んだ表材をつけたものです。

吸湿性に優れており、弾力性もあるためはだしで生活するのに適していますが、反面不潔になりがちな素材でもあります。

畳床は15年から20年程度は使用できますが、畳表については入居者の入れ替わり時に「裏返し」「表替え」をおこないます。

下記サイトが詳細に説明しているので参照してみてください。

畳とは
畳の構造と部材名称、そして畳の機能などについて説明解説しています。畳は基本として、芯材料としての畳床、表面ござ部分の畳表、そしてフチ部分の畳縁の構成となります。

い草ではなく「ポリプロピレン」で作成された畳もあります。こちらはい草と違って吸湿性はありませんが、弾力性には優れているため、畳のメリットを活かしつつ、耐久性も格段に向上しています。

以前、SEKISUIのMIGUSAについて書いた記事もありますので、そちらも参照してみてください。

フロアタイル

素材はクッションフロアと同じ塩化ビニールで表面には木材などの模様がプリントされています。しかしエンボス加工で表面に凹凸が表現されているので一般の人が見ると本物と勘違いすることも多いです。

フロアタイルはクッションフロアとは違い硬さもあります。そのため、家具やテーブルを置いた場合にも跡が残る心配も少ないでしょう。

フロアタイルはフローリングと同じピース形状であるため、傷がついた部分のみの交換が可能です。しかし接合部分には隙間が空くので、水漏れには注意する必要があります。

価格はクッションフロアほど安くはないですが、フローリングほど高くもないので、コストパフォーマンスにとても優れている床材と言えるでしょう。

フローリング

ピース形状の木材を貼り合わせて床材としているのがフローリングです。

木材も「無垢材(天然素材)」「合板材」の二種類があります。

無垢材は天然木を切り出して作成したもので、一枚一枚が全く別の表情を持ち、独特の風合いで高級感を出すことができます。

反面、天然素材であるため品質が一定せず、反り、割れ、収縮が発生することがあり、定期的なメンテナンスが必要になります。

合板材は薄い板を何枚も重ねて作成されるもので、無垢材に比べて一定の品質を保つことができます。表面には薄い木材を貼ることによって、無垢材のような風合いを出しているものもあります。

合板材は無垢材と異なり反り、割れ、収縮が発生することは少ないですが、無垢材よりも温かみを表現することが難しいと言えます。

まとめ

床材はアパートのリフォーム費の大きな割合を占めるものですので、慎重に選択したいものですね。

かといってチープなものを選んでしまうと空室期間が長くなる恐れや、家賃の値下げが必要になってきたりもします。

コストを考えつつ、アパートの価値を向上させるためのリフォームをおこなっていきたいところです。

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