玄関ドアの音をクッション材で低減しよう!エアタイトゴムはこうやって選ぶ。

エアタイトゴムの素材リフォーム
3dman_eu / Pixabay

アパートやマンションでよく見かけるスチール製や金属製のドア。
金属なので耐久性は高いのですが、ドア枠と接触することによって衝撃音が発生するのが難点です。
その衝撃音をクッション材として軽減するものが「エアタイトゴム」です。

本記事ではエアタイトゴムを取り付けようと考えている人のために、エアタイトゴムの種類や選び方、ドアへ取り付ける際の交換方法について解説しています。

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エアタイトゴムとは?

玄関ドアにはドア枠と直接干渉しないよう、エアタイトゴムというものが取り付けられています。

ドアとドア枠のクッション材としてのエアタイトゴム

エアタイトゴムは交換が必要?

玄関ドアとドア枠は金属や木材でできています。そのため、それぞれが直接接触してしまうと非常に大きな音が発生してしまいます。

また玄関ドアとドア枠の間にはすき間があるので、何も処理をしないと以下のようなことが起こってしまいます。

  • 外の光が部屋の中に漏れる、またはその逆で部屋の光が外に漏れる
  • 冷暖房効果が下がる
  • 外の音が部屋の中に漏れる
  • 小さな虫が部屋の中に侵入する

そこで、玄関ドアとドア枠の間にエアタイトゴムをクッション材として設置し、これらのことを防いでいます。

しかしエアタイトゴムは長年使用すると劣化して硬くなってしまいます。
そうなると玄関ドアとドア枠が直接接触するようになったり、わずかなすき間が発生してしまったりするので、定期的な交換が必要なのです。
交換するタイミングは約10年です。

エアタイトゴムの種類

エアタイトゴムは様々な種類がありますが、大きく以下の違いがあります。

  • サイズ
  • 素材
  • ゴム先の形

サイズ

サイズはドア枠レールの幅と深さにより選びます。
ネット通販で容易に入手可能なODAKEのエアータイトゴムAZシリーズは以下のバリエーションとなっています。

エアタイトゴム レールの幅と深さの関係

素材

素材は以下の3種類が準備されています。

  • スタンダードタイプ(100シリーズ):ゴムスポンジ
  • ハイグレードタイプ(200シリーズ):ゴムスポンジ材に滑りコーティング
  • ハイグレードタイプ(300シリーズ):シリコンゴム

ハイグレードタイプ(200シリーズ)は吊り元など、頻繁に摩擦が発生するような箇所で使用すると・・・。
ハイグレードタイプ(300シリーズ)は素材がシリコンのため、長期間の使用に向いています。

100シリーズはスタンダードタイプで、ほとんどのドアに使用できるタイプです。サイズも様々なものが発売されています。

200シリーズはハイグレードタイプで、スポンジ材の表面にコーティング材が塗布されています。扉の吊元(蝶番付近)や上下枠など、摩擦のかかる場所での使用に適しています。

300シリーズもハイグレードタイプで、こちらはスポンジ材がシリコンに変更されています。シリコンは復元性、耐熱性、耐寒性、耐候性に優れているため、長期使用に適したタイプです。

ゴム先の形

エアタイトゴムの先端部分の形状にも何種類かあります。

  • 一般タイプ
  • 片流れタイプ
  • 剣タイプ
  • つめ付け対応タイプ
  • ストッパー付きタイプ

こちらは玄関ドアの形状により選びますが、「つめ付け対応タイプ」以外はどれを選んでもさほど違いはありません。

エアタイトゴムの形状

交換するには?

自分で交換する場合はネット通販やホームセンターで材料を購入すれば可能です。
どうしても自分で交換できない場合は工務店に依頼しましょう。

ただし費用的には高くなってしまいます。
自分で交換した場合は材料費の数千円のみですが、工務店に依頼すると2万円程度は必要になるでしょう。

交換の方法

エアタイトゴムの交換は簡単です。順番に見ていきましょう。

古いエアタイトゴムのはぎ取り

以前のエアタイトゴムをはぎ取ります。
たいていは固定されておらず、引っ張るとはぎ取ることができるはずです。
引っ張ってもはぎ取れない場合は接着剤で固定されている可能性があります。

その場合はへらのようなものでこすぎ落としましょう。

 

長さ調整

エアタイトゴムは6mほどで売られています。
設置する場合はドア枠の長さに合わせて切断しましょう。

エアタイトゴムの長さはドア枠に合わせて調整する

 

縦、横それぞれの長さに合わせてください。

厚みの調整

エアタイトゴムAZシリーズはゴムの高さを調整することができます。

厚みが大きいとドアが完全に閉まらないので、ゴムの底の部分を剥がして厚みを調整します。

エアタイトゴム交換時の注意点

エアタイトゴムを交換する場合、いくつか注意点があります。

レールがない場合は設置できない

エアタイトゴムはドア枠のレールに埋め込んで設置します。
したがってレールがないドア枠の場合はエアタイトゴムを設置することができません。

ではその場合の対策はないのでしょうか?

レールがないタイプのドア枠の場合はエアタイトゴムを使うのではなく、戸あたりテープのように直接貼り付けるタイプを使用することになります。

脱落する場合の対処

レールのあるドア枠にエアタイトゴムを押し込んでも、サイズによっては脱落してしまう場合があります。

その場合は接着剤などで固定してしまいましょう。

まとめ

まずはレールの幅が一致する製品を選びます。
次にレールの高さですが、若干大きめのものでも3mmは調整可能です。

同じサイズで複数製品がある場合は、材質・ゴム先で選ぶことになります。

材質についてはグレードが高い方が耐久性はよくなりますが、あまり神経質になる必要はないでしょう。通常のゴムかシリコンゴムの違いですが、通常のゴムでも10年は十分に使えます。

エアタイトゴムの交換に興味がある方はドアクローザーとエアタイトゴムの交換は効果があるのか?も合わせて読んでみてはいかがでしょうか?

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