玄関ドアの閉まる音がうるさい。ドアクローザーとエアタイトゴムの交換は効果があるのか?

玄関ドアの閉まる音がうるさいリフォーム
Photo-Mix / Pixabay

築29年アパートの玄関ドアはスチール製ですが、閉まる時に「バタン!」と大きな音がします。
その音の原因を調べていくと「ドアクローザー」と「エアタイトゴム」が問題だということが分かってきました。

しかし、

  • 玄関ドアを交換しないといけないので費用がかかるのでは?
  • 家が古いからしょうがないのでは?

などと諦めている人も多いと思います。

この記事では「ドアクローザー」と「エアタイトゴム」を実際に交換してみて、

  • 交換する際に注意しなければならないこと
  • 交換するときのコツ

などをご紹介していきます。

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玄関ドアが「バタン!」と大きな音で閉まってうるさい

玄関ドアが「バタン!」と大きな音で閉まる原因は2つあります。

  • ドアがゆっくり閉まらず、ドア枠との衝撃音が大きくなる
  • ドアとドア枠が直接接触して、閉まる時に大きな音がする

ドアがバタンと閉まるのを防ぐため、玄関ドアにはある部品が取り付けられています。
それがドアクローザーエアタイトゴムです。

玄関ドアがゆっくり閉まらない

玄関ドアのドアクローザー

玄関ドアを開けたら自動的にゆっくり閉まるよう、ドアの上部にはドアクローザーが取り付けられています。
このドアクローザーはドアが閉まるスピードを調整する機能も持っています

昔のドアクローザーはドアが閉まるスピードを1段階しか調整できませんでした。
しかし最近発売されたドアクローザーはスピード調整を2〜3段階でおこなうことができるようになっており、より速く、より静かにドアが閉まるのでうるさい音が軽減されます。

ドアクローザーのラッチングアクション

この図で説明すると、第1速度区間を速く調整してドアを素早く閉めます。そして第2速度区間を遅く調整して閉まる直前に減速させます。
そうすることで速く、静かにドアが閉まるようになります。

参考記事:ドアクローザーの選び方

ドアクローザーはバネと油圧で閉める速度を制御しているのですが、長い期間使用しているとバネの劣化油漏れなどがおこります。
そうなると玄関ドアがゆっくり閉まらなくなり、閉まる音がうるさくなってしまいます。

ドアとドア枠が直接接触してしまう

ドアとドア枠が直接接触すると金属音が発生します。
スチールドアの金属音は大きな音になることが多いですよね。

5階建ての公団住宅などはこのタイプのドアが多く、ドアを閉めるたびにうるさい大きな音がしていたのを思い出しました。

その金属音を軽減するために、ドアとドア枠の間にクッション材がはさまれています。

エアタイトゴム

それが「エアタイトゴム」です。

参考記事:エアタイトゴムの選び方

ドアが閉まる音を軽減するために取り組んだこと

私はドアが閉まる時のうるさい音を軽減するために次のことに取り組みました。

  • ドアクローザーの閉まる速度を調整
  • ドアクローザーの交換
  • エアタイトゴムの交換

これらを実行することで、結果的にドアの閉まる時のうるさい音をある程度は軽減することができました。

ドアクローザーの閉まる速度を調整

ドアクローザーの閉まる速度は簡単に調整できます。

ドアクローザー調整(MIWA)

図のようにドアクローザーには速度調整弁があり、

  • 右に回すと閉まる速度が遅く
  • 左に回すと閉まる速度が速く

なります。
調整はドライバー1本でできます。

しかし速度調整が1つのタイプだと閉まる速度を速くすると音が大きくなり、遅くするとなかなかドアが閉じられないというジレンマがあります。

アパートのドアはスチール製なのでゆっくり閉めないとうるさい音がします。

しかもいくら速度調整弁で調整しても全く速度が変わりません。
すでに30年程度使っているので、内部のバネかオイルが劣化して調整できなくなっていたのでしょう。

ドアクローザーを交換する

そこでドアクローザーを交換しました。

設置するネジ穴を再利用できる同じ型番のドアクローザーがあればよいのですが、あまりにも古いと生産中止になっていることもあります。

そのような場合にはさまざまなネジ穴に対応できる取替用ドアクローザーを使うといいでしょう。

玄関ドアをゆっくり閉まるようにして音を小さくする

当初設置されていたドアクローザーは昔のタイプで、閉まるスピードの調整が1段階しかできませんでした。
そのため、閉まる音がうるさいのはある程度仕方ありません。

それを3段階のスピード調整ができる最新のドアクローザーに変更することにより、ある一定区間までは早く閉まりドア枠と接触する時にはゆっくり閉まるように調整することでうるさい音が小さくできると考えました。

ドアクローザーの速度を調整する方法

ドアクローザーを交換したところ、ドアが閉まる直前の速度がゆっくりになって音は小さくなりました。
ドアが閉まる速度はドライバーで簡単に調整できます。
自分の気に入るスピードで閉まるよう、何回も調整してみましょう。

しかし閉まる瞬間のドア枠と接触するうるさい音がまだ気になります。

ドアとドア枠のクッション材を交換する

そこでドアとドア枠のクッション材となるエアタイトゴムも交換します。

ドア枠にはスチール製の玄関ドアが直接接触しないようにゴム(エアタイトゴム)が埋め込まれています。
このゴムが時間がたつにつれ硬化して縮み、スチール製の玄関ドアがドア枠に接触してうるさい音が発生していたのです。

ドアとドア枠のクッション材としてのエアタイトゴム

エアタイトゴムはドア枠の上下左右それぞれに埋まっていますが、とりあえず一番影響の大きそうなドア取手側のみ交換することでかなり音をおさえることができました

しかしながら取り付けるときにもトラブルはありました。

ドア枠のすき間(レール)にエアタイトゴムを埋め込むのですが、ゴムが薄すぎるとすき間に埋まってしまいクッション材になりません。
かといって厚すぎるとすき間からはみ出してしまい、ドアが完全に閉まりません。

よく見るとエアタイトゴムは底の部分が剥がせるようになっており、これで深さを調整していくのでした。
剥がしすぎるとドア枠にあたるようになってしまうため一枚ずつ剥がしていきます。

今回購入したエアタイトゴムでは、一枚剥がすと少し浮く感じ、二枚剥がすとドア枠との衝撃音が大きくなってしまう結果でした。
一枚剥がした状態で設置して、徐々にフィットすることを期待します。

エアタイトゴムが入らない玄関ドアの場合

違うタイプのマンションではエアタイトゴムを入れるすき間(レール)がありませんでした。
そのような場合には戸あたりテープが有効です。

ドア枠に貼り、玄関ドアとドア枠の直接の接触を無くすことで音の低減をはかりました。

ただし注意することが何点かあります。

  • テープが厚すぎるとドアが閉まらなくなる
  • はがす時に下地の塗装がはがれる場合がある

紹介した3Mの商品は3種類発売されています。

戸当りテープサイズ(厚み x 幅 x 長さ)
玄関ドア用3.5mm x 8.5mm x 5.0mm
室内ドア用6.0mm x 9.0mm x 5.0mm
室内ドア・浴室用6.2mm x 8.6mm x 5.0mm

それぞれ厚みが違うので、あなたの部屋にあったものを選んでください。

下地の塗装がはがれやすい場合には、戸あたりテープを貼る前に養生テープを貼っておくことをおすすめします。

ドア枠の一部分のみに貼るものもあります。

ドアとドア枠が接触するところにピンポイントで貼ることができ、はがすのも簡単なので賃貸には最適です。

ドアを開閉するときに「キーキー」というきしみ音がする

ドアを開閉するときに金属どうしがこすれるような「キーキー」というきしみ音がする時があります。
この原因はドアクローザーではなく、蝶番(ちょうつがい、ヒンジともいう)が原因です。

蝶番は金属でできていてドアとドア枠を固定しています。
長期間使用していると金属が摩耗してずれてしまい、摩擦できしみ音が発生します。

そのようなときはオイルスプレーで注油するとすぐに止まります。

一度注油すると数年間は大丈夫ですので試してみてはいかがでしょうか。

「玄関ドアのドアクローザーとエアタイトゴムを交換する」まとめ

ドアクローザーとエアタイトゴムを交換して玄関ドアの閉まる音を改善できました。
取り組んだこととしては次のとおりです。

  • ドアクローザーの閉まる速度を調整してうるさい音を軽減する
  • 閉まる速度が調整できない場合はドアクローザーを交換する
  • 玄関ドアがゆっくり閉まっても音がする場合はエアタイトゴムを交換する
  • 玄関ドアのきしみ音にはオイルスプレーを注油する

賃貸住宅に住んでいて同じようにドアの音に悩んで居る場合、管理会社へ相談してみるのもいいかもしれません。

アパートオーナーとしては入居者が満足して長く住んでもらったほうがよいので、ある程度のことであれば対応してくれると思います。

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