賃貸でウォシュレットが故障!
トイレは毎日使用するものなので使えなくなると大変ですよね。
そのようなときにどう対応すればよいのかをご紹介します。
賃貸のウォシュレットが故障したときの対応
賃貸のウォシュレットが故障した時の対応は、
- 部屋に備え付けの設備か
- 自分で設置したものか
で大きく対応がかわります。
賃貸の部屋に備え付けの設備は借りて使っているのであって、あなたのものではありません。
当然、故障した時には賃貸の部屋の持ち主である大家さんが修理します。
逆にあなたが自分で設置したものが故障した場合は賃貸であってもあなたの持ち物です。
壊れたら自分で修理しなければなりません。
今の賃貸では大抵の部屋にウォシュレットが備え付けられています。
そのため故障したときは管理会社に連絡して修理してもらうことがほとんどでしょう。
しかし中にはウォシュレットを設置していない賃貸もあります。
そのような場合には自分で設置していることもあるかもしれません。
賃貸へ入居前からあるのか、入居後に自分で設置したのかによって故障したときの対応が変わります。
賃貸へ入居前からウォシュレットが設置されていた場合
入居前からウォシュレットが設置されていた場合、その設備は大家さんの持ち物です。
故障した場合も勝手に修理することはできないので、すみやかに管理会社へ連絡しましょう。
その際には、管理会社へ以下の3つのポイントを伝えると話しがスムーズです。
- 発生した状況と原因(分かれば)
- 写真(全体、部品の状況や型番)
- トイレの便器、タンク、便座の型番
どこが壊れたかによって費用が大きく変わります。
また部屋に設置している部品の型番が分かると修理もスムーズにできます。
早く修理してもらうためにも、少しでも多くの情報を提供しましょう。
賃貸へ入居後に自分でウォシュレットに交換した場合
入居後に自分でウォシュレットに交換した場合、その設備は自分の持ち物です。
故障した場合は自分で修理する必要があるので、使用期間によって対応を考えましょう。
- 保証期間内であれば販売・設置元へ連絡
- 保証期間外であれば火災保険の特約(電気的・機械的特約)で補償されることも
保証期間内に故障したのであれば、販売・設置元に交換してもらうことが可能です。
すみやかに連絡して対応しましょう。
保証期間が過ぎてしまった場合は自分で修理しなければなりませんが、火災保険の特約である「電気的・機械的特約」を付与していた場合は補償される可能性があります。
交換した時のレシートや見積書は必ず保存しておきましょう。
便座や便器、タンクが割れた、ひび割れした場合
便座や便器、タンクはプラスチックや陶器でできています。
故障することはありませんが、衝撃を与えると割れたりひびが入ったりします。
その場合は交換が必要なので、早急に管理会社へ連絡しましょう。
便座や便器、タンクは建物の一部なので、大家が加入している火災保険でカバーできる場合がほとんどです。
わざと破損させたものでない限り、不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)とみなされるので、あなたが弁償することはないでしょう。
くれぐれも接着剤をつけて固定などはしないほうがいいです。
プラスチックや陶器では固着しないので、また割れてしまいます。
交換するしかありません。
水ぬれ、水もれが発生したときの対応
ウォシュレットの故障でトイレの床が水びたしになってしまうこともあります。
床を拭いて元どおりになれば問題ありませんが、床がめくれたり(水ぬれ)、最悪は下の階へもれて(水もれ)しまうこともあります。
そのような場合には床や天井の修理が必要になります。
少しくらい大丈夫だと思ってだまっていると、建物が傷んでしまいます。
困るのは退去時で、部屋の傷みを点検した時に発覚してしまうと大きな金額が発生してします。
すみやかに管理会社へ連絡しましょう。
問題は修繕の費用です。
水ぬれや水もれは床や天井の張替えが必要になるので、かなり高額になります。
しかしそんな時に役に立つのが火災保険。
再度確認しましょう。
水ぬれの場合は「借家人賠償責任保険(特約)」、水もれの場合は「個人賠償責任保険(特約)」でカバーできます。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
ウォシュレット一体型は高額!
ウォシュレットが故障したとき、自分で取り付けることもあるでしょう。
実はウォシュレットは思ったより高くありません。
ネットや家電量販店で見てもらうと分かりますが、安いものであれば1万円前半から手に入れることができます。
しかし全てのトイレに適合できるとは限りません。
一番問題となるのが便座と便器が一体型となっているものです。
よくあるのがこういうタイプ。
便器と便座がセットになっているので、別々に買うよりも導入費用は安くすみます。
しかし買い替えを考えるとあまりオススメできるものではありません。
なぜならば、便器は陶器でできているのでめったに壊れません。
それに比べて便座は電気機器なので、10年程度で故障してしまいます。
10年もたつと交換部品もなくなってしまうことが多いので、便座が故障したとしても結果的に便器ごと交換しなければならなくなってしまうのです。
こちらはTOTOの最高級モデルで、同様に一体型です。
かっこいいので思わず買ってしまいそうですが、後々のメンテナンス費用を考えて選びましょうね。
おわりに
賃貸でウォシュレットが故障した時の対応をご紹介しました。
何にしてもすみやかに管理会社へ連絡し対応することが大事です。
水ぬれや水もれも簡単に考えてはいけません。
ほっておくと建物が傷んでしまい、結果的に高額な費用がかかってしまいます。
すぐに対応すれば賃貸であっても火災保険で補償されるので、悩むことはありません。
また一体型のウォシュレットにも注意が必要です。
デザインや機能性で選ばれることもありますが、費用を考えるとあまりオススメできるものではありません。
便器と便座が別々の、スタンダードなタイプが安心ですね。
コメント
本投稿、大変参考になりました。どうもありがとうございます。
早速ですが、私は賃貸物件に住んでおり、元々備え付けのウォシュレットの水量が変えられなくなったので、仲介の不動産業者に連絡したところ、
>設備欄にトイレ・専用(水洗)
とだけ記載されているので、ウォシュレットについては、
>故障等の修繕は賃借人にてお願い致します。
>あくまで使用できる間はお使いいただき交換・破棄・修理などは
>賃借人でお決め頂いてもらうサービス品扱いとなっている為です。
と取り付く島もない回答でした。
どうも様子が異なるようですが、ご見解などいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
記事、参考にしていただき幸いです。
ウォシュレットが部屋の設備であれば大家が修繕するのですが、
お問い合わせの件では契約書上「サービス品扱い」という回答でした。
そのまま判断すれば仲介会社の言われるとおり、
賃借人で修繕することになります。
でも今どき温水洗浄便座付きは一般的になっています。
入居するときの募集図面はどうなっていたでしょうか?
「温水洗浄便座付き」となっていませんでしたか?
もしそうであれば当然それを期待して入居しているので、
再度要求してみてもいいかもしれません。
書かれていない、もしくは覚えていないとするとちょっと難しいかもしれません。
自費で交換になってしまいます。
交換費用は3万円程度が相場です。
自分で交換できれば2万円以下でも可能です。
こちらの記事でも紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。
https://lieri.info/apartment-toilet
早々のご回答ありがとうございました。
募集図面に「温水洗浄便座付き」の記載はありませんでした。
ウォシュレット付は賃貸物件選択理由の一つでしたので残念ではありますが、勉強になりました。今後は気を付けたいと存じます。
ご丁寧、かつ、迅速なご回答に、改めて厚くお礼申し上げます。
PS
昨今エアコン取付で揉めているのですが、こちらのご相談に乗っていただくことは可能でしょうか?(エアコン取付可能と謳っているものの、エアコン取付業者から「構造上、水が垂れる可能性があるので、再確認して欲しい」と言われ取付保留になっています。仲介の不動産業者は実質取り合ってくれません)
なるほど、エアコンもですか。
しかし「水が垂れる可能性があるので・・・」という状況がよく理解できていません。
設置業者によっても得意、不得意とするところがあるので、
別の業者に見てもらってはいかがでしょうか?
そのうえで設置上どうしても問題があるのであれば、
最終的にはオーナーとの交渉になるのかと思います。
「エアコン取付可能」で入居しているのであれば、
なんらかの方法で取付できるようにする義務がオーナーにはあります。
ご回答ありがとうございました。
エアコンに関しては、壁の外側がマンション共用部のため、通気口、排水口を使って隣の部屋のベランダに出口・室外機を設置する仕様になっていますが、排水口の位置がエアコンの排水管とほぼ同じ高さについているため、水が流れず垂れるだろうというものです。素人(私)が見ても「厳しいだろうな」という感じです。
*エアコン取付業者の方によれば、それほどレアケースではないそうです。
仲介業者の対応が良ければ、スムーズにことが運んでいるのだと思いました。
ご投稿内容に無関係にもかかわらず、貴重なアドバイスありがとうございました。
厚くお礼申し上げます。