アパートなど複数人入居している建物には集合メールボックスが設置されていますが、稀に設置されていない物件があります。
今回私の所有するアパートのリフォームを考えていたのですが、よくよく見るとその物件には集合メールボックスが設置されておりませんでした。
集合メールボックス設置のメリット
まず集合メールボックスを設置するメリットを考えてみましょう。
配達員の負担軽減
高層階まで配達する必要がなくなるため、配達員の負担を大きく軽減させることができますね。
私の物件だと3階建のため、特に大きいと思います。
治安の向上
メールボックスがアパート入口にあると、内部へ部外者が入ることは少なくなります。
そのため、見知らぬ人が建物内部に侵入していた場合、相当目立つので防犯効果が上がります。
また各部屋のドアポストに個別に投函することも可能ですが、集合メールボックスがあることでドアポストを封鎖できるので、内部からこじ開けることができなくなります。
設置義務
色々調べて見ると、郵便法では3階建以上の建物では集合ポストの設置義務があるとのことでした。
(高層建築物に係る郵便受箱の設置)第43条 階数が三以上であり、かつ、その全部又は一部を住宅、事務所又は事業所の用に供する建築物で総務省令で定めるものには、総務省令の定めるところにより、その建築物の出入口又はその付近に郵便受箱を設置するものとする。
どのような種類があるのか
集合メールボックスを選ぶにあたり、形状のポイントを見てみましょう。
鍵の形状
南京錠とダイヤル錠があります。
南京錠形式の場合、部屋の鍵以外にメールボックスの鍵も持ち回る必要があるため不便ですね。
ダイヤル錠であれば暗証番号で解錠できるため、基本的にはこちらを選択するほうが良いのではないでしょうか。
出し入れの方法
先入れ先出しと先入れ後出しがあります。
先入れ先出しは投函する場所と受け取る場所が同じ場合です。
先入れ後出しは投函する場所はエントランスで誰もが立ち入れる場所ですが、受け取る場所がその裏面になっており、入居者しか入れない場所となります。
こちらはマンションの形状によって決まってくるものですね。
オートロックの物件などは先入れ後出しとなっているところもあり、わざわざエントランスの外側に出る必要もないため便利ではないでしょうか。
しかしながら、私の物件は壁にポストを設置する形式であるため、先入れ先出ししか選択肢はありませんでした。
サイズ
こちらは日本郵便より推奨サイズが提示されております。
- 集合郵便受箱1戸分の高さが120mm以上あること
- 差入口より縦340mm×横260mm×厚さ35mm の郵便物等が収納できること
- 郵便物の取出口に施錠できること
- 上記製品であることを外観上認識できるマーク・ロゴ等が表示されていること
なるべく大きなサイズとすることで、再配達の手間も削減できることでしょう。
宅配ボックス一体タイプ
宅配ボックスと一体となっていると利便性が向上しますね。
不在時に再配達が不要になるアイテムで、入居付けにも強力な武器となります。
選ぶ上での注意点
サイズ
投函口が大きいと手が入ってしまい、抜き取れる可能性もありあまり防犯上好ましくありません。
日本郵政では以下の規格を推奨しています。
- 集合郵便受箱1戸分の高さが120mm以上あること
- 差入口より縦340mm×横260mm×厚さ35mm の郵便物等が収納できること
- 郵便物の取出口に施錠できること
- 上記製品であることを外観上認識できるマーク・ロゴ等が表示されていること
そもそも集合ポストが必要か
オートロックでない限り、入居者へのメリットは少ないように感じられます。
配達員にとっては全ての階へ行く必要がなくなるので大きなメリットとなりますが、逆にドアポストに入れてもらいたい人は集合ポストにガムテープなどを貼ってしまうこともあるそうです。
ちなみに、日本郵政の規約では、集合ポストがある場合、3階以上の配達は行わないということになっているとのことでした。
まとめ
設置するにあたってはアパートのエントランス形状の確認が第一となります。
オートロックがなく、新たに集合ポストを設置する場合、利便性の観点より反対する住人がいることが想定されます。
住人の満足度を向上させようと思って設置したものの、逆に満足度が下がるという結果になる可能性も考える必要があります。
ポストの形状についてはできるだけ大きく、口から内部へ手が入らないことが絶対条件となります。
メールボックス取り出し口のロックについては南京錠形式とダイヤル形式とあります。
南京錠形式の場合には鍵が必要となるので、紛失の可能性を考えるとダイヤル形式を選択すると良いでしょう。
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