賃貸でウォシュレットがついていないとお悩みのあなた。
トイレのウォシュレットは今や必須の設備ですよね。
全国賃貸住宅新聞が毎年「この設備がなければ入居が決まらない」ランキングというものを発表しています。その中で
- 単身者向け物件で4位
- ファミリー向け物件で5位
と毎年上位にランキングされている設備なのです。
私の管理している賃貸アパートでも空室が発生するたびに設置しています。
やはり賃貸物件の検索条件に「温水洗浄便座」があると結構選ばれるんですよね。
その割にはあまりコストはかかからないので積極的に導入しています。
そうは言ってもいまだにウォシュレットなしの賃貸もチラホラ。
でもあきらめないでください!ウォシュレットのついてない賃貸でも後付けできるんです。
そんなあなたに賃貸アパートでウォシュレットを取り付けるための交渉テクニックをご紹介します。
ウォシュレットを賃貸に取り付ける交渉のポイント
賃貸アパートのトイレは他人の設備なので、勝手にウォシュレットを取り付けることはできません。
その点も含めた交渉のポイントを見ていきましょう。
大家にウォシュレットの取り付けを要望する
大家にウォシュレットを取り付けるよう要望する。
これだけでも結構な確率で交渉が成功します。
簡単な話しなのですが、遠慮して聞かない人も多いんですよね。
大家の立場からすると、ウォシュレットをつけるだけで満足して入居してくれるのであれば費用対効果は高いのです。
あくまでも「私の場合は」ですが。
最初からあきらめず、まずは賃貸の管理会社をとおして要望してみましょう。
自分でウォシュレットを交換してよいか確認する
ウォシュレットの取り付けが断られた場合は次の手を。
「自分で費用を出して交換してよいか」と確認します。
大家さんが費用がかかるので断わったのであれば了解をもらえる可能性があります。
その際には以下の点について賃貸の管理会社から伝えてもらいましょう。
- 取り外し、取り付けはこちらでおこなうので費用はかからない
- 退去時にはウォシュレットをつけたままにしておく
- 便座を元に戻して退去することもできる
ただし今のトイレにウォシュレットが取り付けできるかは確認しておく必要があります。
確認すべきことは以下の3点。
- 現在の便器の形
- ウォシュレット設置場所の条件
- ウォシュレットのサイズ
これらを確認して自分の部屋へ取り付け可能かを確認しましょう。
詳しくは以下の記事の「取り付けの注意点」で説明していますので参照してください。
ウォシュレットは勝手に取り替えないこと!
間違っても大家さんの許可をもらわずに、勝手に交換したりしないようにしましょう。
自分でも簡単にウォシュレットに取り替えられるからといってもアパートの設備は大家さんの所有物です。
交換していることがあとで知られるとトラブルの原因になります。
たとえばトイレから水漏れが発生した場合、通常は設備トラブルなので大家さんの負担で修繕をおこないます。
しかし勝手に交換していると「ウォシュレットをつけたから水漏れした!」などのトラブルになるかもしれません。
コンセントなしのトイレの場合はどうする?
ウォシュレットは電気で動作するのでコンセントが必要です。
電気が不要なウォシュレットも売っていますが、便座が温まらない、温水が出ないなど、機能的にちょっともの足りません。
電気工事をしてコンセントを増設するという方法もありますが、賃貸の部屋なので許可が必要です。
そこでお手軽なのが天井の照明からコンセントを増設する方法。
ウォシュレットの取り付け方の解説記事のウォシュレット設置場所にコンセントがない場合の対策で詳しく紹介しているので参考にしてください。
3点ユニットの場合
3点ユニットとは、ホテルにあるようなバス・トイレ・洗面所が同じ場所に設置されているユニットバスのことです。
バスではお湯を使うので湿気が発生します。
またコンセントも設置されていないことがほとんどです。
そのため電気を必要とするウォシュレットは使うことができません。
しかし電気を必要としないタイプもあります。
どうしてもウォシュレットを設置したいのであれば、ホテルに設置されているような次のようなタイプではいかがでしょうか。
賃貸の退去時には取り外して原状回復する必要がある
自分でウォシュレットに交換した場合、今の賃貸アパートを引っ越しする時に取り外して原状回復(ウォシュレットではない元の便座へ戻す)する必要があります。
なので元の便座は大切に保管しておいてくださいね。
どうしても置いて出ていきたい場合には大家さんへ交渉してみるのも手です。
「まだ使える状態のものなのでそのまま置いていっていいですか?」と言うことを賃貸の管理会社経由で大家さんに確認してもらいます。
ただし、壊れてるのに壊れてないなんてウソついてはダメですよ。
あとあと賃貸の管理会社が確認して、ウォシュレットが使えないことがわかった場合、ウォシュレットの取り外し費用や交換費用を請求されてしまいます。
OKが出るかは大家さん次第です。
でも聞くだけはタダですので確認してみましょう。
私が感じる大家さんのパタンは以下の2パタンですね。
- 設備がグレードアップするのであれば置いていって構わない
- ウォシュレット故障時に大家が修理費を負担する必要があるのであえて置いていない
1のパタンであればOKが出るでしょう。
でも2のパタンだった場合は取り外しが必要になってしまいます。
取り外す方法としては次の3とおり。
- 自分で取り外す
- 引越し業者に取り外してもらう
- 専門業者に取り外してもらう
自分で取り外すと費用はかかりません。
ウォシュレットの取り外しで説明しているとおり、取り外すだけであればそこまで大変ではないので、やってみてはいかがでしょうか。
自分でできない場合は引越し業者や専門業者にお願いすることになります。
しかし引越し業者にお願いした場合は外注業者に委託していることがほとんどのため、専門業者に直接依頼するよりも高くなる傾向があります。
専門業者に直接依頼する場合はこちらがおすすめです。
ウォシュレット取り付け費用の概算は?
ウォシュレット取り付けにかかる費用の内訳は次のとおりです。
- ウォシュレット(温水洗浄便座)本体価格
- 工具がない場合はその購入費用
- 古い便座の処分費用
- 業者にお願いする場合の工事費用(取り付け、取り外し)
自分で取り付けた場合の費用は2万円くらいになります。
しかし初めてだと色々トラブルもあるので、専門業者に依頼するのもありです。
専門業者の取り付け費用は6千円から1万5千円くらいが相場です。
おすすめなのはくらしのマーケットの「温水洗浄便座の取り付け」です。直接専門業者とつながっているので、余計な中間マージンがありません。
合わせると3万円〜5万円程度の費用を見込んでおけば大丈夫でしょう。
賃貸におすすめのウォシュレット
ここでは賃貸アパート・マンションにとりつけるおすすめのウォシュレット(温水洗浄便座)をご紹介します。
ウォシュレットは家電量販店や通販サイト(Amazonや楽天、Yahooショッピングなど)でおトクに購入できます。
もちろん取り付けもお願いできるので、自分で取り付けることに自信がない人でも安心です。
ウォシュレットを選ぶポイント
ウォシュレット選びのポイントは次の3点です。
- 温水の作り方の違い(貯湯式、瞬間式)
- 操作パネルの違い(一体型、リモコン型)
- 脱臭機能の有無
お尻を洗浄する温水の作り方には貯湯式と瞬間式があります。
どちらも使用時には温水が出てくるのですが、貯湯式だと常時温めておくので年間の電気代が5千円程度になります。
対して瞬間式だと使う瞬間に温めるので、年間2千円〜3千円程度ですみます。
ウォシュレットの操作パネルは本体と一体化しているタイプと、リモコンタイプがあります。
リモコンタイプだと操作しやすい場所に自由に設置できるのに対し、一体型だと本体の横に限られてしまいます。
まあ、そこまで不便を感じたこともないので、好みの問題ではないでしょうか。
最後に脱臭機能。
便座に座った時、離れる時など、まわりの空気を吸引してフィルターに匂いを吸着させます。
そこまで効果があるか?と言われると気休め程度に感じています。
機能から考えると「瞬間式」「リモコン型」「脱臭機能あり」がベストな選択肢です。
しかし本体価格が高くなる傾向があります。自分の予算と相談して決めましょう。
ウォシュレットの選び方で詳しく説明しているのでそちらも参考にしてください。
長く使いたいならTOTO KMシリーズ
長く使いたいならTOTO ウォシュレット KMシリーズがおすすめです。
なんといっても水回り専業であるTOTOは安定の品質です。
10年使っても壊れないとの評判。
もし保証期間中に不具合があれば、TOTOのサポートセンターがしっかりサポートしてくれます。
価格はAmazonで4万円ほどします。特徴はごらんのとおり。
- 電気代が節約できる瞬間式
- 脱臭機能付き
- 壁に設置するリモコン付き
私の自宅ではこれを使っています。
今ある温水洗浄便座を安く交換したいならパナソニック ビューティ・トワレ
パナソニックのビューティ・トワレは温水洗浄便座では最安値です。
Amazonでは1万3千円で売られています。(2018年12月現在)
ただしフレキシブルホースがついていません。
特徴はごらんのとおり。
- 価格を抑えた貯湯式
- 便座と一体の操作パネル
- 脱臭機能なし
既に温水洗浄便座を設置していて、便座だけ交換する場合にはおすすめです。
フレキシブルホースは次のようなものです。
フレキシブルホースもついた最安値なら東芝 クリーンウォッシュ
パナソニックのビューティ・トワレより若干高いですが、はじめてのウォシュレットであればフレキシブルホースもついている東芝クリーンウォッシュがおすすめです。
Amazonでは1万5千円程度で売られています。(2018年12月現在)
- 価格を抑えた貯湯式
- 便座と一体の操作パネル
- 脱臭機能なし
やわらかいフレキシブルホースなので、簡単に取り付けることができます。
長く使いたいけど少しでも安く交換したいならTOTO Kシリーズ
長く使いたいけどできるだけ安くを希望するのであればTOTOウォシュレットKシリーズがおすすめ。
KMシリーズと違い貯湯式ですが、使用感の違いはほとんどありません。
Amazonでは3万円程度で売られていますが、KMシリーズと品質は同等です。
- 価格を抑えた貯湯式
- 便座と一体の操作パネル
- 脱臭機能なし
私のアパートで温水洗浄便座に交換する時はこれを使っています。
賃貸でウォシュレットを取り付ける方法
ウォシュレットを選んだら次は取り付けです。
取り付ける方法は次の3つ。
- 自分で取り付ける
- ウォシュレットを買ったお店に取り付けも依頼する
- 取付専門の業者にお願いする
ウォシュレットの取り付けなど普段おこなわないので、自分でできるのか不安ですが、やってみると案外簡単にできますよ。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
買ったお店や業者にも取り付けはお願いできますが、6千円から1万円の費用がかかります。
2時間程度でできますので、自信がある人はぜひ挑戦してみてください。
リモコン取り付けに関する注意点
操作パネルがリモコン式の場合、通常は壁に取り付けます。
しかし賃貸の場合、壁に穴を開けるのはちょっと・・・というかたもいるでしょう。
そのような場合にはペーパーホルダーの穴を使ってリモコンを固定する部品があります。
でも大家の立場から言わせてもらうと、あまり気にしないというのが本音です。
6年以上住んで退去される場合、たいてい壁紙は貼り替えるので穴は見えなくなるので。
賃貸のウォシュレットが故障したときの対応方法
賃貸でウォシュレットが故障した場合、誰が取り付けたかによって対応が異なります。
- 入居時に取り付けられていた場合には賃貸の管理会社や大家に連絡して修理してもらう
- 入居後に自分で取り付けた場合は自分で修理
入居時から取り付けられている場合は建物の設備なので大家さんが修繕します。
しかし残置物の扱いになっている場合もあります。
残置物の場合は大家さんは修理してくれません。
残置物の場合は契約書に明記されているので確認してみましょう。
また、故障の状態によってはトイレの床が水浸しになっているかもしれません。
そのような場合には床の修繕はもちろんのこと、アパートの下の階にも被害が拡大していることも。
ウォシュレットは自分が修理するにしても、水ぬれが発生した場合には賃貸の管理会社への連絡を忘れずにおこないましょう。
賃貸のトイレ便器は交換可能か?
- 便器が汚い、古い
- 便器が壊れている
など。
便器が壊れているのであれば話しは簡単で、交換してもらうだけです。
賃貸の設備は大家の所有物なので、不具合がある場合は無償で交換してもらいます。
すぐに管理会社へ連絡しましょう。
しかし理由が「汚い」「古い」だとちょっと交換は難しいです。
でも待ってください、便器は陶器でできているので、たいていの汚れは綺麗にできます。
汚れの原因は尿石かカビや黒ずみです。
尿石の場合は酸性の洗剤「サンポール」や「トイレのルック」、カビや黒ずみの場合はアルカリ性の洗剤「ハイター」や「カビキラー」で落ちます。
詳しい使い方までは解説しませんが、がんばって掃除してみてください。
どうしても落ちない場合はハウスクリーニングをお願いするという手もあります。
おわりに
ウォシュレットのある生活に慣れてしまうと、ウォシュレットのない生活が想像できなくなりますよね。
賃貸アパートであってもきちんとお願いすればよほど無理な要望ではない限り交渉にのってくれる思います。
今後も長く住み続けるということをアピールしつつ、誠意を持って交渉しましょう。
ウォシュレット選びについてはこちらも参考にどうぞ。
コメント