ワンルームマンション購入時、たいていの人はローンで購入します。
しかしこのローン。
早く返すのか、できるだけ長く借りたままにするのか明確に決めていますか?
- 借金を抱えていると不安なので早く返したい
- 借りれるのであればできるだけ多く借りておきたい
など、人によって考え方はそれぞれ。
この記事では、
- 繰り上げ返済したほうがいいのはどのような人か
- 繰り上げ返済しないほうがいいのはどのような人か
をご紹介していきます。
繰り上げ返済の効果
ワンルームマンション投資において、繰り上げ返済をすることにはいくつものメリットがあります。
さらなるワンルームマンション投資の拡大も可能となりますのでその効果をチェックしてみましょう。
利息が減る、返済期間が縮まる
繰り上げ返済によって、より早いスピードで完済にたどり着けます。
その分返済期間が縮まって、トータルで支払うべき金額が減ることになります。
短縮された返済期間分だけ利息が減るということを意味しますので、全体的に見るとより収益性が高まることになるのです。
借り入れ余力が高まる
ローンの担保となる不動産が別にあれば、ワンルームマンション投資でローンを利用していてもさらに借入は可能です。
しかしどのくらいの金額を追加で借りられるかは、
- 現在の借入額と資産額のバランス
- 収入の大きさ
によります。
そこで繰り上げ返済をして借入額を減らすのも効果的です。
繰り上げ返済で借入額が減った分、そのまま借入可能額が増えたとも考えられるので、ワンルームマンション投資物件を増やすのに役立つというわけです。
安心が手に入る
ワンルームマンション投資のためのローンであろうと、やはり借金を抱えているというのは心理的に負担となるものです。
ワンルームマンション投資では空室の発生などでローンの支払いが厳しくなってしまうリスクもあります。
支払いをこのまま続けられるだろうかというストレスは、人によってはかなり大きなものとなります。
繰り上げ返済はその心理的負担を軽減して、安心感を手に入れる効果もあるです。
自分のワンルームマンション投資戦略により方針は決まる
ワンルームマンション投資で利用しているローンの繰り上げ返済をする・しないはあなたの投資方針によって決まります。
ワンルームマンション投資には大きく4つの戦略が考えられます。
あなたがどのようにワンルームマンション投資を考えているのかを明確にしてみましょう。
積極的に規模を拡大する
ワンルームマンション投資物件の買い増し、もしくは大規模なものに買い換えすることによって投資規模を拡大するという戦略があります。
そのためには金融機関からできるだけ多く借りることが求められます。
すでに借りている銀行以外にも、融資してくれるところを探していきます。
またすでに借りている金融機関において、自分が借りられる枠を広げられるようにすることも可能です。手続きが複雑になりませんし、金利優遇などのメリットが生まれることもあります。
さらに、保有しているワンルームマンション投資物件が高く売れるのであれば、資産を入れ替えて枠を空けることもできます。
安全に規模を拡大する
ワンルームマンション投資物件を増やすために、繰り上げ返済を組み合わせ借入比率を一定以内に抑えつつローンを使うことができます。
そして、繰り上げ返済で借入比率が下がってきたら、新しいワンルームマンション投資物件を購入します。
また既存のワンルームマンション投資物件が高く売れるのであれば一旦売却して利益を確定し、次のタイミングにそなえてローンの枠を空けておくのも有効です。
現状の規模、資産を維持する
戸数は現状維持で繰り上げ返済をおこない借入比率を下げていきます。
リスクを抑えるとともに利息の支払いも減るので、安定した経営を続けられます。
現在の収支状況で問題がなければこの方針を維持するのも賢明です。
規模を縮小する、撤退する
ワンルームマンションが高く売却できない時期には繰り上げ返済、高く売却できる時期が来れば物件を売却して借入比率を下げていきます。
借り入れできる枠は広がりますが、新しい物件は購入せず事業規模を縮小して現金化していきます。
投資する対象を現物資産から株式などの金融資産に変更する、相続にそなえて事業を撤退するときに選択される手法です。
まとめ
ワンルームマンション投資の戦略、理解いただけたでしょうか?
ローンを抱えるには精神的なタフさが必要です。
早く返してしまいたいと思うでしょう。
しかしワンルームマンション投資の戦略が明確になると、繰り上げ返済をするべきか、しないほうがいいのかを判断できるようになります。
- 規模の拡大を目指すのであれば繰り上げ返済はできるだけしない
- 現状維持、規模の縮小を考えているのであれば繰り上げ返済で借り入れ比率を下げる
ワンルームマンション投資で今後も規模の拡大を目指すのであれば繰り上げ返済を考えるのではなく、入居率の維持、収益の増大を目指しましょう。
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