マンション、アパートの価値を維持するために、外壁塗装や屋上防水工事などの大規模改修はとても重要です。十数年に一回はおこなう必要があるものですが、その仕上がりなどはどのようにチェックしていくのでしょうか?
外壁塗装
塗装については外から見えるためチェックしやすいと言えるでしょう。ただし通常は2度塗り(プライマーを含めると3度塗り)をおこなう必要がありますが、きちんと実施されているか、塗った後の乾燥時間が確保されているかなどは工事の最中にしか分かりません。
できれば工事中に何回か訪れて、その作業内容をさりげなくチェックしておきたいところですね。(あからさまにチェックに来ました〜、みたいな形だとちょっと空気が悪くなるかも)
外観のチェックは「全てにきちんと塗られているか」「厚さにムラがないか」「色にムラがないか」など、見た目のチェックが主になりますね。
外壁については素材による違いもあるので、サイディングの違いによるメリット、デメリットをまとめた記事も参照してみてください。
屋上防水
実際に屋上に上がって確認しなければ分かりません。私がお願いした時には完全にお任せでした。工事途中の写真と完成写真はもらいましたが、写真では全ての部分のチェックはできません。
最近入居者から、天井から雨漏りがしているとの連絡があり確認したところ、屋上防水が切れているとの状況でした。原因は施工ミスによるもので、チェックが不十分だったと悔やまれます。
本来は完了後に屋上へ上がって確認すべきだったのでしょうが、そこまでする必要があるかという感覚でした。しかしながら人がやることなので完全はありえません。自分の物件なので今後はきちんとチェックすべきと痛感しました。
施工ミスだったため当然業者でやり直してもらいますが、今回は完了後のチェックをしっかりおこなうつもりです。
共用廊下
意外と費用がかかるのが共用廊下の工事です。20年前の建物などはコンクリートやモルタル素材で仕上げられていることが多かったのですが、現在は防水シートが一般的になっています。
他のやり方としてはウレタン塗装による防水加工があります。しかしながら共用廊下の防水工事の選び方は?でも記事にしましたが、工事期間中に入居者に迷惑がかかるために業者からはあまりオススメされません。
見た目と機能性を考慮しつつ検討しましょう。
玄関扉
築20年以上になってくると玄関扉の損耗が激しくなってきます。金属製の扉であれば再塗装が必要になってくるし、木製の扉であれば交換も必要になってくるかもしれません。
しかしながら玄関扉が綺麗になると建物自体の清潔感もアップし、入居率の改善に直結してきます。ぜひやっておきたい工事でもあるので玄関扉リフォームをおこなうためのチェックポイントを参照して検討してみてください。
照明
近年はLED化が進んでおり、照明器具の価格も非常に安くなってきています。今後の電気代や電球の交換費用を考えると共用部の照明は変更しておいた方がよいでしょう。
照明が設置されているのはエントランス、共用廊下、階段などですが、共用廊下や階段の照明は比較的安価です。照明の数も多いため、蛍光灯などはしょっちゅう切れてその都度交換していく費用も馬鹿になりません。自分で交換できればよいのですが、遠隔地であれば管理会社へお願いすることになり、結構な出費が発生しています。
エントランスについては費用もさることながら、今後のバリューアップのために一工夫が欲しいところです。以前は技術的に難しかったものが、10年、20年たってくると色々できることが増えてきます。照明によって建物の雰囲気もガラリと変わるので、色々工夫しがいのあるところです。
エントランス照明で入居率アップを図るためのポイントも合わせて参照してみてください。
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