知ってますか? 火災保険で得する方法

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自宅やアパートにかけている火災保険は意外とおりるんです。

知らない人が多くて(私もそのうちの1人でしたが)びっくりしました。

私の場合、アパートの修繕が必要になり改めて問い合わせてみたところ、全額ではないが一部は適用されるということがありました。

その後は修繕が必要になる度に保険申請をおこない、全額適用されるケースもしばしばです。

また契約時には保険費用をとにかく安く抑えることを考えて、必要なさそうなオプションをことごとく外して契約しました。

しかしそれは誤った考え方だということが分かり、見直しを検討しているところです。

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火災保険の適用範囲

火災保険は建物の火災が発生した時に保険で保証してもらうための商品です。自動車保険が事故の時に使うのと同様、建物についても同じ考えでいました。しかしながら今回屋上防水工事をおこなうのですが、ケースによっては使えることが分かりました。

保険が適用されるのは外部から何らかの被害を受けた場合というのが基本スタンスのようです。逆に「経年劣化」「改修」「原状回復」「吹き込み」「染み込み」などのキーワードの場合は保険”適用外”となるため注意が必要です。

要するに古いものを新しくする場合は当然ながら保険の対象外ということですね。またこの中で「吹き込み」や「染み込み」は外部からの事象であるため保険適用のように思われますが、保険会社としては”二次的被害”は適用外とするのが基準のようです。

例えば風に吹かれて物が飛んで来て屋上の樋(とい)に詰まって天井が漏水した場合は保険適用となりますが、その漏水によって廊下が浸水しひび割れたとしても保険適用とはならないということです。

地震保険は必要か?

東日本大震災以降、地震保険は広く知られるようになって加入率も上昇しています。
2011年以降は50%を超え、2017年の契約者は過去最高の63%になりました。

しかし地震保険は火災保険と比較すると非常に高額。
RCや重量鉄骨造のアパートだと火災保険2に対して地震保険1くらい、木造だとほとんどが地震保険じゃないかと思うくらいの金額です。

じゃあ地震がなければ地震保険は不要なのでは?という考え方もあります。
しかし注意しなければならないこととして、地震保険は地震による建物の被害を保障するのはもちろんのこと、地震が原因による火災の被害も保障します。
逆に言うと、地震が原因による火災は火災保険だけでは保障されないのです。

そのようなこともあり、リスクヘッジとしては仕方ないのかなと考えています。

地震保険の再契約については次の記事でも紹介していますので、参考にしてください。

損しない地震保険再契約のタイミングは?
火災保険の保険料金は以下で構成されています。 火災保険 地震保険 特約 地震保険は東日本大震災の実績を踏まえて引きあがられることが決まり、既に一回保険料が改定されています。 これから更に引き上げられることも...

オプション契約で適用範囲を広げる

保険には色々なオプション契約があります。なるだけ入っておく方があとあと理由づけがやりやすいためオススメです。

特に「建物電気的・機械的事故特約」などは適用できる範囲が大きいためオススメです。当然経年劣化には適用できませんが、エアコンや給湯器の故障、大きなものでは水道ポンプの故障などが発生した場合にも適用できるため必ず入っておいた方が良いでしょう。

水道ポンプなどは100万〜200万円くらいかかるし、エアコンが壊れたとしても7万円くらいは費用がかかってしまいます。

それらを考えた場合はとてもお得であることがわかります。

修理後に保険申請することも可能なようですが、実際にはやったことありません。
以前エアコンが故障した時に自費で交換しましたが、これなども特約をつけていれば保険適用できたので悔やまれるところです。

電気的・機械的事故特約についてはこちらの記事でも紹介しています。

火災保険の特約「電気的・機械的事故特約」の事故判断は?適用・非適用の具体例をご紹介
火災保険に加入することで想定外の事故による出費をカバーでき、アパート経営にはプラスとなります。 火災保険の内容をしっかり確認すると、建物の事故による出費に対しては補償されるケースが多々あります。 今回ご紹介する「電気的・機械的事故特...

火災保険適用の申請方法

申請をする場合はまず代理店に連絡します。

代理店の担当によっても動きが違うのかもしれませんが、私の場合はほとんど動いてくれなかったため、自分で業者を手配して現場の写真などを取ってもらいました。

業者には見積書も作ってもらいましょう。

保険会社からは保険金の算出のため見積書や請求書を要求されます。

保険請求できそうな箇所に絞って見積書を作成してもらうことによって否認されにくくなります。

金額が大きかったり、請求内容が不明確(保険適用できるかの判断が分かれる)な場合、保険会社より鑑定人が派遣されて現地調査がおこなわれます。

満額保険適用になれば一番良いのですが、ある部分は適用、ある部分は適用対象外など、金額についてはそのあとすり合わせが必要になります。

私の物件では一部分しか認めてもらえませんでした。

屋上からの漏水によって共用廊下の天井と床が浸水したのですが「染み込み」という判断を下されてしまい、樋の補修部分のみの適用となってしまいました。

その他にも色々な申請をおこなったので、こちらの記事でも紹介しています。

火災保険を有効に使っていますか?私が使った実例を紹介します。
アパート経営をしていると必ず修繕が発生します。その費用をできるだけ抑えるためにも火災保険の活用方法を知ることは有効です。あなたの火災保険に対する認識はあっていますか?火災保険の役割をきちんと認識していますか?金融機関のローンで不動産...

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