できるだけ高く売りたいワンルームマンション。
しかし場合によっては少々値段が安くてもいいので早く売りたいという時もあります。
一般的にワンルームマンションの売却期間は3ヶ月から6か月程度。
景気の状況や季節によっても変化します。
しかしある方法だと1週間程度で早く売ることも可能です。
それは買取業者への売却です。
この記事では、ワンルームマンションを
- 早く
- 手間なく
- 手離れよく
売りたい人にワンルームマンションを売る方法と、買取業者にどのようにアプローチしていけばいいのかをご紹介していきます。
ワンルームマンションを売る方法は3つ
自分が納得する形でワンルームマンションを売る場合、その方法は大きく分けて3つあります。
- 相見積もりで複数業者に依頼する
- 専任媒介で特定の業者に依頼する
- 買取業者に売却する
この3つの方法を理解することで、納得の価格で自分が所有している物件を売却できます。
相見積もりで複数業者に依頼する
不動産の売却は不動産仲介業者へ依頼するのが一般的です。
街の不動産屋でもいいし、ネットで見つけた不動産屋でもかまいません。
妥当な価格を知るためにできるだけ多くの不動産仲介業者へコンタクトしましょう。
1つの業者だけだと市場の相場が分かりません。
それぞれの業者が提示する価格を比べれば、自分のマンションのだいたいの相場が分かってきます。
方法としては一括見積サイトがおすすめです。
自分でいろいろな不動産屋を見つけるのもいいのですが、なにぶん面倒な手間がかかります。
その点、一括見積サイトであれば信頼のおける複数の業者にまとめて依頼できるので便利です。
ただし業者が提示する価格はたいてい高めに出ています。
自社で専任媒介を取りたいので少しでも他社より高く見せようとします。
しかし実際にその価格で成約できるかは別の話しなのでご注意ください。
専任媒介で特定の業者に依頼する
不動産の売却を不動産仲介業者へ依頼する時には、
- 専任媒介
- 一般媒介
と大きく2つの方法があります。
専任媒介はある不動産仲介業者のみに依頼する方法、一般媒介は複数の不動産仲介会社に同時並行で依頼する方法です。
不動産仲介業者は自社で売却できれば利益になるので、専任媒介だと真剣に売却先を探してくれます。
全てを任せられるので、余計なことは考えずに売れるまで手間がかかりません。
そのようなこともあり、一括見積りサイトで一番高値を付けてくれた業者に専任媒介で依頼したいところですが、先にもお話したとおり、不動産仲介業者は価格を高めに見積もりがちです。
あまりにも他の業者と乖離した価格を提示する不動産仲介業者は避けたほうが賢明。
どの業者に依頼するかはやはり会って話しをしなければ分かりません。
また専任媒介の場合、業者が両手仲介(自社で買い手を見つけること)を優先させる傾向があります。
そのため他の不動産仲介業者に紹介せず、売却期間が長期化することもあります。
買取業者に売却する
ワンルームマンションを一番早く売るには買取業者へ売却することです。
不動産仲介業者はワンルームマンションの買い手を見つけて売るのに対し、買取業者は自社で買い取ります。
そのため、
- 買い手を探す時間
- 買い手と価格交渉をする時間
- 買い手が資金を調達する時間
を短縮できます。
早く売るなら買取業者がおすすめ
ワンルームマンションを早く売りたいなら買取業者がおすすめ。
買取業者は自社で物件を買い取るので早く取引できます。
もちろんメリットばかりではなくデメリットもあります。
そのような買取業者へワンルームマンションを売却する時の注意点を見ていきましょう。
仲介と比べたメリット
不動産仲介業者と比べて買取業者へ売却する場合、次のメリットがあります。
- 顧客を探さなくてよく、早く取引できる
- 買取業者は不動産業者(宅地建物取引業者)なので瑕疵担保が免責になる
- 仲介手数料が不要
買取業者は自社でワンルームマンションを買い取るので、不動産仲介業者のように顧客を探す必要がありません。
そのため、通常3ヶ月から6ヶ月くらいかかる売却期間が大幅に短縮されます。
また、買取業者は不動産業者(宅地建物取引業者)なので、瑕疵担保が免責になります。
不動産仲介業者経由で売却する場合は瑕疵担保期間を2~3か月とするのが一般的。
その間に漏水や設備の故障などが起こってしまうと売主が責任をもって修繕しなければなりません。
対して買取業者に売却した場合、売った時点で買主(買取業者)が全ての責任を負うのです。
したがって、売却後に物件の不具合が見つかったとしても売主が修繕する必要はありません。
そして買取業者へ売る場合は仲介ではないので、仲介手数料は不要。
仲介手数料は物件の3%が相場なので、その分の費用が節約できます。
買取業者のビジネスモデル
買取業者は不動産仲介業者と違い、いったん自社の所有物としてワンルームマンションを買い取ります。
その後、内装の修繕やリフォームなどをおこない、価値を高めて転売するのです。
そのため、
- 普通の人では買わないような難のある物件
- 後々問題になる可能性を抱えている物件
なども買い取ってくれます。
そして現金で購入するので、売る側としても安心して取引できます。
買取価格は相場の7割程度が目安
買取業者のビジネスモデルは先に説明したとおり、自社で保有したのちに転売するものでした。
そのため、買取業者が販売する時に相場価格となるような価格でワンルームマンションを購入します。
業者によっても異なりますが、おおむね相場の7割程度が目安になるでしょう。
その価格を高いと考えるか、安いと考えるかはその人次第。
- 買い手は買取業者なので顧客を探さなくてよいので早く取引できる
- 買取業者は不動産業者(宅地建物取引業者)なので瑕疵担保が免責になる
- 仲介手数料が不要
というメリットを考えて、その価格に見合った価値があるのかを考えてみましょう。
ある程度の相場を知れば損することはない
買取業者に売却するとしても、相場価格は知っておきたいもの。
そうすれば不動産仲介業者へ依頼するか、買取業者へ売却するのかの判断材料にもなります。
また、買取業者へ価格交渉する際の武器にもなるのです。
ではどのようにして相場を知ればよいかを見ていきましょう。
相場を知る方法
まずはワンルームマンションの価格相場を調べるところから始めます。
方法は大きく2つあります。
- 一括見積サイトで複数業者へ確認する
- SUUMOやHOMESなどの不動産情報サイトを使って調べる
一括見積サイトで複数業者へ確認する方法については先に説明しました。
SUUMOやHOMESなどの不動産情報サイトにも売却物件が多く掲載されてます。
これを使って、ワンルームマンション売却相場の調べ方でご紹介しているとおり、相場の価格と売れる価格を調べましょう。
ここで一点だけ注意事項が。
SUUMOやHOMESなどに掲載されている価格は売り出し価格です。
それに対して実際の売却価格は買い手の指値で売り出し価格よりも下がる傾向があります。
おおむね売り出し価格の9割程度が売却額の相場だということを理解しておきましょう。
買取業者をうまく使おう
不動産仲介業者を使って個人に売ったほうが高く売れます。
高く売るのが目的の人には最適な方法でしょう。
しかし早く、手離れよく売るには適しません。
価格交渉や資金調達に時間がかかったり、売った後に不具合がおこったりもします。
そのような場合にはあなたが対応しなければなりません。
やはり早く、手離れよく売るには買取業者をおすすめします。
一括見積サイトで相見積もりをしつつ、相場の価格を把握して買取業者に交渉すると、そこそこ妥当な価格で折り合えるでしょう。
そうすることであなたの目的である、早く、手離れよく売却できるのです。
セミナーに参加するのもおすすめ
買取業者によってはセミナーを開催しているところもあります。
セミナーに参加することでその業者の雰囲気がわかります。
またセミナー後の個別相談会も有効です。
そこでは買取業者の担当者と直接話しができるので、知識が無い人や初めてワンルームマンションの売却に臨む人にとってはおすすめです。
自分で調べたのちに担当者と話しをすることで、納得できる価格はどの程度なのかを把握できるでしょう。
まとめ
ワンルームマンションの売却は簡単ではありません。
- 妥当な価格設定
- 売却相手との交渉
- 資金調達までの時間
- 売却後の不具合
など、初めての人には難しいこともたくさん。
そのようなこともあり、買取業者への売却も選択肢に十分入ります。
市場価格よりも下がりますが、早く、手離れよく売るには最適な方法です。
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