今回の大雪では福井で130センチ、金沢で80センチと記録的な積雪でした。
交通網も麻痺していて、福井では3日間も車が立ち往生していて大変だったようです。
また、物流網もほとんど停止していて、食料品などの入手もかなり大変とのことです。
そんな中、アパートの入居者から雪かきをしてもらえないかとの相談がありましたので、管理会社を通して対応しました。
雪かき相談の経緯
入居者からの相談内容としては、駐車場に雪が積もっており車を出すことができないので雪かきして欲しいという話しでした。
管理会社へ相談の連絡があり、管理会社から私へ相談がありました。
私としても初めての経験だったので、管理会社の意見を聞いたところ、まあ、普通は入居者さんにやってもらっているとのことでした。
仮に雪かきを業者に手配してもいつ来れるかも分かりませんし、また今回やってしまったことで今後もやらなければならなくなるのも痛手でしたので、今回はお断りしました。
北海道の物件では除雪費用も経費に組み込む必要があると聞いていましたが、北陸ではそこまで見込んでいなかったこともあります。
大家と入居者の責任の考え方は?
雪かきの責任分担について一般的な事例を調べると、民法上での責任の考え方は以下のようです。
- 大家は壊れたものを修繕する義務がある
- 入居者は「善良な管理者の注意(善管注意義務)」を持ってその物を保存する義務がある
アパートの専有部分であれば入居者自身がおこなうということは明白ですが、共用部分となると誰が責任を持つのかというのが曖昧です。
入居者が協力しあって清掃などをおこなえればよいのですが、知らない人どうしで話し合って役割分担するのも大変です。
そこで、共益費などの名目で大家が徴収して一括して管理しているという考え方が一般的なようです。
問題はその中に除雪費用が含まれているかということです。
恒常的に発生する事象であれば共益費に含まれていることは明白ですが、今回のように稀にしか発生しない事象については共益費には含まれていないため、入居者が対応する範囲なのではないかという風に解釈できるようです。
おわりに
まあそうは言っても入居者からすると対応のよいアパートだと長く住みたくなりますよね。
近くのアパートであれば自分で雪かきをしに行くのですが、なにぶんすぐに行ける距離ではないので難しいところです。
やはりこういう時は自宅近くの方が色々小回りがきいていいですね。
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