アパートの水道光熱費、把握してますか?
不動産投資をはじめる前には経費の計算が必要です。
そのためにもアパート経営の固定費である水道光熱費をしっかり把握しましょう。
既にアパート経営をしているならば固定費の削減は必須です。
次に紹介する方法が適用できるか検討しましょう。
水道光熱費という固定費は徹底的に下げるべき
中古でアパートを購入した場合、なにげに払ってしまっている水道光熱費。
しっかり内容を確認してみましょう。
下げてしまえばあとの努力は必要ない
アパートの水道光熱費は固定費で、毎月の変化はほとんどありません。
毎月1万円払っているものが5千円になるとしても、差額の5千円はこれまで無駄に払っていたものなのです。
ちょっとの努力でずっと続く費用削減。
まさに資産を作るのと同じ考え方ですね。
情報収集する、考えるだけで削減できる
水道光熱費を削減するためにあなたがすることは3つ。
- 情報収集する
- 検討する
- 依頼する
実際に労働して報酬を受け取るものでもなく、考えて手配するだけです。
すぐに動きましょう。
水道光熱費の内訳と相場
ではアパートの水道光熱費の内訳と相場を見ていきましょう。
共用電灯
共用廊下や駐車場の外灯など、共有スペースに設置されている電灯が消費する電力です。
電灯の数にもよりますが、
- 4戸〜10戸のアパート:2,000円/月
- 10戸〜30戸のアパート:3,000円/月
程度が見込まれます。
受水槽
3階建て以上のアパートの場合、水圧が足りなくて設置されていることがあります。
公共水道をいったん受水槽に貯め、ポンプで水を押し出して各部屋へ供給します。
そのポンプの出力により電気料金が変わります。
- 20世帯くらいまで(0.4W):6,000円/月〜9,000円/月
- 50世帯くらいまで(0.75W):9,000円/月〜13,000円/月
私が所有しているアパートでは18世帯でしたが、なぜか0.75Wのポンプが設置されているものもありました。
購入前にはしっかり確認しておいたほうがよいでしょう。
エレベーター・機械式駐車場
5階建て以上のアパートではエレベーターが設置されているものがほとんどでしょう。
また、機械式駐車場が設置されている場合はその電力も共用部分から使われるので考慮しておく必要があります。
ただ、私の所有しているアパートではどちらも設置されているものはないので、実際の費用は分かりません。
常時稼働しているものではないので、それぞれ3,000円/月程度を見ておけば大丈夫だと思います。
自動火災報知設備
アパートによっては自動火災報知設備が設置されている場合があります。
その場合、電子制御されたセンサーがアパートの各所に設置されています。
このセンサーは電力を使用しますが、ほとんど気にしなくてもよい消費電力量です。
共用水栓
共用水栓があるアパートで必要な費用です。
地域によっても異なりますが、
- 上水道使用量
- 下水道使用量
それぞれ合わせて1,000円/月〜2,000円/月程度です。
水道光熱費を下げるためにやること
これまで見てきた水道光熱費。
あなたのアパートで減らす方法がないか見ていきましょう。
電気代を減らす
電気の使用量を減らせば電気代も減ります。
しかし共用部分の使用量はほぼ一定です。
それでも電気の使用量を減らす方法が2つあります。
- 電灯をLEDに変更する
- 受水槽のポンプを省エネタイプにする
アパート経営で電灯のLED化は必須ですね。
蛍光灯や白熱灯からLEDに変更すると電力消費が50%〜80%は削減されます。
さらに電灯の寿命が3倍〜10倍は伸びるので、交換費用も削減できます。
また、受水槽に古いポンプが備え付けられているアパートは、最新の省エネタイプに変更するのもありです。
省エネタイプのポンプだと消費電力が約半分になっていることも。
私が所有しているアパートはファミリータイプの18世帯ですが、毎月1.1万円かかっていました。
受水槽のポンプが故障したので最新型に変更したところ、毎月0.6万円まで下がったのです。
1年間で約6万円、10年間で約60万円もの節約になります。
もし20年くらい使用しているポンプであれば、寿命も近づいてきているので交換するのもいいでしょう。
適正なアンペアに変更する
アパートの電気契約は「従量電灯」と「低圧電力」の2つあります。
従量電灯は100Vの家庭用電源と同様の契約で、基本料金は契約しているアンペアで決まります。
電灯しか使わないアパートであれば最小の契約でも問題ありません。
60Wの電球だと約0.6A、10個設置されていても6Aしか使用していません。
60Aだと1,684円80銭ですが、10Aだと280円80銭と大きく削減できます。
#東京電力の場合。2019年6月現在。
#最新はこちら>東京電力 従量電灯B・Cの料金単価
低圧電力は受水槽やエレベーターなどで使用します。
こちらの基本料金は東京電力で1KWあたり1,101円60銭です。
#東京電力の場合。2019年6月現在。
#最新はこちら>東京電力 低圧電力の料金単価
低圧電力の場合は電子ブレーカーが導入できるか検討してみましょう。

クレジットカード払いでポイントをもらう
電気料金や水道料金の支払い、どのようにおこなっていますか?
銀行振込にしている人が多いのではと思います。
確かに手間はかかりません。
でもクレジットカード払いにするとカードのポイントがもらえます。
- マイラー御用達のSPGアメックスカード
- ナナコ払いで1.2%のポイント還元のリクルートカード
この2つはアパート経営に必須のクレジットカードです。
新電力へ切り替える
使っている電力量によっては新電力へ切り替えたほうが安くなることもあります。
新電力への切り替えは
- 本当に電気代が安くなるのか
- 手続きが面倒なのではないか
- 電力会社を変えても電気の供給が不安定になったり、停電が多くなったりするのではないか
などの不安がありますが、
- 電気代が安くなるかシミュレーションで確認できる
- 電力会社の切り替えはWeb申し込みで簡単
- 送電会社は今までどおりなので電気の安定性には何ら問題はない
ということで、今の電力会社と比べても全く問題はないといえます。
こちらで一括見積もりができるので確認してみてはいかがでしょうか。
「アパートの水道光熱費」まとめ
以上、アパートの水道光熱費の内訳と削減方法についてご紹介しました。
これから不動産投資をはじめるかたは、正確な水道光熱費での収支計算が必須です。
既にアパート経営をしているかたは次の削減策を検討しましょう。
- 電気の使用量を減らす
- 適正なアンペアに変更する
- クレジットカード払いでポイントをもらう
その他の経費についても見直したい方はこちらの記事が参考になります。
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